平成29年 遣梅式 ~禰宜日誌~

2017-07-27

平成29年7月24日。本年も茶屋町の御旅社にて、遣梅式の御儀滞りなくお納め申し上げました。

この神事は、日本三大祭の一つとして知られる大阪天満宮の天神祭と、当宮との間で行われる特殊神事です。

この天神祭で最も重要な神事として行われるのが、御神霊を鳳輦にお遷しする際に行われる神霊移御の儀という神事で、その御神霊にお遷り頂く為に梅の枝を用いる慣わしがあります。
その梅もただの梅ではなく、太宰府天満宮の飛梅と並んで、天神信仰の御神木として知られる当宮の紅梅の枝(梅塚の梅ヶ枝)を用いる慣わしがありました。

当宮の梅は一説には、梅田の梅の字の由来にもなったといわれ、古くは古墳時代の仁徳天皇さまの御代に讃えられた「難波津に咲くやこの花」の梅も当宮の梅といわれており、天神さまの所縁の梅である事はもちろん、大阪の歴史においても、また和歌の歴史においても非常に重要な梅として、江戸時代には遠近に知られていました。

そうした霊験あらたかなる梅である事から、天神祭において御神霊をお遷り頂くのに相応しい梅として、古くから大阪天満宮より神霊移御の儀に使わさせて頂きたいとの依頼を受けて、当宮が授与して参りました。

神事自体の歴史も古く、江戸時代まで行われていたようですが、幕末の動乱で神事が行えなくなった事から途絶し、そのまま140年あまりが経過していましたが、平成22年(2010)に当宮と大阪天満宮との両神社で史料が発見された事から、古儀復興の気運が高まり、本年で古儀復興8回目になります。

本年も、西天満小学校に通う児童の中から選ばれた、勘田偉生くんが神童として、恭しく当宮に
参拝の上、しっかりと梅ケ枝(梅の瑞枝とも)を拝受致しました。
今日(25日)はこれから、大阪天満宮におかれては、陸渡御、船渡御と天神祭の最高潮を迎えますが、神童の持つ梅ヶ枝にもぜひご注目下さい。

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